東芝とサムスン、好対照の「不祥事企業」 WEDGE Infinity(ウェッジ) – WEDGE Infinity



坂本幸雄の漂流ものづくり大国の治し方



2017年3月10日

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坂本幸雄 (さかもと・ゆきお)

サイノキングテクノロジーCEO、元エルピーダメモリ社長

日本体育大学卒業後、日本テキサス・インスツルメンツに入社し、93年副社長。神戸製鋼所、日本ファウンドリー社長を経て、02年エルピーダメモリ社長。現在サイノキングテクノロジーCEO。

[執筆記事]

 大手電機メーカーの不祥事が新聞紙上を賑わしている。言わずもがな東芝の一件であるが、サムスンの周辺も騒がしい。スマホ「ギャラクシーノート7」の発火、朴槿恵(パク・クネ)大統領側に数十億円の賄賂を送った容疑などで事実上の経営トップである李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が逮捕されるなど、東芝に負けず劣らず騒がしい。


 ともに半導体を収益の源泉としているなど似ている面もあるが、決定的に異なるのは業績だ。原子力発電事業で最大7000億円規模の巨額損失が見込まれる東芝に対し、サムスンの2016年10~12月期決算は、売上高53・3兆ウォン(約5・3兆円)、営業利益は前年同期比50%増の9・2兆ウォン(約0・9兆円)。通年の売上高は201・9兆ウォン(約20兆円)、営業利益は前期比11%増の29・2兆ウォン(約2・9兆円)と、過去2番目の高水準となった。好決算をけん引したのは半導体である。


 なぜサムスンはこんなにも「強い」のだろうか。私はこれまで幹部を含めて数多くのサムスン社員と直接交流をしてきたこともあり、ここで私なりの同社の認識について書き留めておきたい。


(写真・iStock)


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