<衆院選>22人届け出 舌戦火ぶた 原発再稼働、安倍政権問う – 東京新聞



 衆院選は十日に公示され、県内七つの小選挙区では1区四人、2〜7区各三人の計二十二人が立候補した。前回よりも一人増えた。政党別では自民党と共産党が各七人、希望の党六人、諸派一人、無所属一人。2区で立候補を表明していた無所属新人は届け出をしなかった。六選挙区で自民、希望、共産が激突し、四年十カ月に及ぶ安倍政権を有権者がどう評価するのか注目される。日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働の是非も争点になりそうだ。期日前投票は十一日から始まり、投開票日は二十二日。届け出を済ませた候補者たちは青空の下、第一声を響かせた。 (鈴木学)

◆1区

必要な防衛装備を

 川辺賢一さん(諸派)は城里町内のスーパー前で、北朝鮮問題に触れ「必要な防衛装備はしっかり整備する。核シェルターなど小さな子どもや高齢者を守れる施設も整えたい」と説いた。「個人の消費なくして、景気の回復はない」と、消費税を5%に戻すことを買い物客に訴えた。

自民に代わる政党に

 福島伸享さん(希望)は、水戸市の水戸八幡宮で出陣式。自ら追及した加計・森友学園問題を例に「安倍首相は国民から与えられた権力を自分と仲間のために使っている」と批判。希望の発足を「真ん中から腐り始めた自民に代わる新しい政党をつくる第一歩になる」と呼び掛けた。

優秀な人材つくる

 JR水戸駅南口で開かれた田所嘉徳さん(自民)の出陣式には、高橋靖水戸市長らが駆け付けた。「人口減少社会で、幼児から高等教育まで安定させ、優秀な人材をつくって社会を支える」と強調。北朝鮮問題にも触れ「頼れるのは実績と経験のある自民と公明だ」と力説した。

消費税増税中止を

 大内久美子さん(共産)は、水戸市内の商店街での演説で「アベノミクスで得をしたのは大企業と富裕層。消費税増税を中止し、暮らし優先の経済に切り替える」と説明。東海第二について「有権者の声を無視した再稼働は許されない。再稼働と原発輸出の強行を止めよう」と主張した。 (酒井健、山下葉月)

◆3区

戦争の流れ止める

 林京さん(共産)は午前十一時から、JR取手駅東口で、第一声のマイクを握った。安倍政権の北朝鮮問題での取り組みを「強硬策ばかり」と批判した上で、「戦争の流れを止め、戦争させないための政策を押し進めよう」と、買い物客らに支持を求めた。

交流人口増やしたい

 葉梨康弘さん(自民)は午前十時から、取手市内の駐車場で出陣式。市町村長や支持者らが見つめる中、アベノミクスをはじめとした経済政策などでの実績を強調し、「地域発展のためには、圏央道の複線化などで、交流人口を増やしたい」と主張した。

女性が輝く施策を

 樋口舞さん(希望)は午後一時から、取手駅西口で第一声を上げた。未来に希望を持てる政治を目指すという党の小池百合子代表の代理だとして「女性が輝く施策を実現する」と強調。「景気回復の実感ない現状での消費税増税は凍結」と党の方針を説明した。 (坂入基之)

◆6区

医療介護の体制整備

 国光文乃さん(自民)は、つくば市内で出陣式を開いた。北朝鮮問題や少子高齢化を挙げ「国難を突破する必要がある。医療介護の体制整備は待ったなし。幼児教育と高等教育の無償化に取り組む」と訴えた。「離合集散を繰り返す野党に、その矜持(きょうじ)があるのか」と声を張り上げた。

政治で地域に貢献を

 青山大人さん(希望)は「一番訴えたいのは教育の無償化。教育目的の国債は子どもたちへの投資」と地元の土浦市内で第一声。「地域活性化につながる国から地域への財源移譲」などを挙げ「どの候補よりも地域の課題を知り尽くしている。政治で地域に貢献したい」とアピールした。

解散は疑惑隠しだ

 古沢喜幸さん(共産)は、つくば市内で演説し「今回の解散は森友、加計疑惑隠しで、安倍内閣の総括が争点。安保法制、共謀罪など憲法違反の数々の悪法を強行してきた」と批判。「自民も希望も、九条をなくすことが最終目標。共産の躍進が、彼らの野望を打ち砕く」と呼び掛けた。 (宮本隆康)

◆7区 

正規雇用社会に

 石嶋巌さん(共産)は、JR古河駅前から遊説活動をスタートし「少子高齢化を食い止めるには、正規雇用が当たり前の社会にしなければならない。今回の選挙は、憲法を守るかどうかが問われている。市民と野党の共闘の力を示したい」と呼び掛けた。

水害対策など目配り

 永岡桂子さん(自民)は、常総市内の神社でマイクを握った。「十二年間政治に携わり、地球温暖化対策や、関東・東北水害では対応策を考え、目配りができた。子供たちの教育環境、お年寄りの医療環境、安心して暮らせる日本を築いていく」と力を込めた。

後援会の力信じる

 中村喜四郎さん(無所属)は境町の神社で第一声。「後援会の力、人の力を信じる」と県内の候補者で最多十四回目の当選を誓う。「北朝鮮の脅威が争点になっているが、アメリカに頼らず、日本が何ができるのかを考えるのが、政治家の役目だ」と強調した。 (原田拓哉)

◆有権者の声 高齢者配慮を/9条変えないで

 水戸市の無職卜部幸子さん(80)は、車いすで生活している夫(80)と二人暮らしで、老老介護だといい「年金は安く、福祉にかかるお金が少しずつ高くなっているように思える。高齢者にとって、安定した生活を送らせてほしい」と、福祉政策に重点を置いて投票したいとしている。
 茨城町の会社員氏家颯汰(りゅうた)さん(23)は「消費税は会社の商品にも、暮らしにもかかわってくる。やはり上げてほしくない」。憲法について「戦争は誰も望んでいない。憲法九条を変える必要はないのでは」と各党の公約に注目している。

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