[FT]史上最大、アラムコIPO誘致で競う二大都市 (写真=ロイター) :日本 … – 日本経済新聞



Financial Times

 サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)誘致で、ニューヨークとロンドンが争っている。史上最大規模となる見通しのIPOを前に、メインの海外上場先として両都市が有力候補として浮上した。

史上最大規模となる見通しのサウジアラムコIPOに、上場先の都市が誘致を争っている=ロイター
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史上最大規模となる見通しのサウジアラムコIPOに、上場先の都市が誘致を争っている=ロイター

 複数の消息筋によると、ニューヨーク証券取引所(NYSE)とロンドン証券取引所(LSE)の幹部がサウジアラムコと協議を行った。サウジ政府当局は、上場後の時価総額は最大で2兆ドルに達するとみている。

 サウジ政府当局とアラムコ幹部、IPOアドバイザーの間で、この規模の海外上場にふさわしいグローバルな投資家の厚み、経験、流動性を兼ね備えるのはロンドンとニューヨークしかないと見なされている。双方とも、こちらに分があると踏んで強みをアピールしている。

 「これは明らかに普通のIPOではない」と言うのは、NYSEユーロネクストの元海外上場担当部長でアルデバラン・グローバル・アドバイザーズの共同創業者、ナサニエル・モークレール氏だ。「この規模からして、私なら最大限の結果を目指し、できるだけ多くの場所で上場するように助言する」

 NYSEとLSE、サウジアラムコはコメント要請に応じていない。

 来年に予定されるIPOの誘致争いは、2つの金融センターが重大な岐路に立つなかで繰り広げられている。ロンドンは、英国が欧州連合(EU)を離脱してもグローバルな金融センターとしての地位を保てるか、力を試される。ニューヨークは、トランプ政権の発足でペルシャ湾岸諸国との同盟関係に疑問が生じる状況の中にある。

 市場規模ではニューヨークが有利だが、上場基準はロンドンのほうが好ましいかもしれない。消息筋によると、サウジ側はまだ最終決定をしていない。

 上場誘致に名乗りを上げた他の証券取引所も、まだ望みは消えていない。国際資本を最大限に活用するという観点から、サウジ側は上場先が3つになる可能性もあるとしている。サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は今週、首都リヤドの証券取引所のほか「1つもしくは2つ」の上場先が選ばれるだろうと述べている。

 サウジアラムコはまず株式の最大5%を公開する予定だが、投資家やアナリストは時価総額2兆ドルというサウジ政府の見込みを疑問視している。しかし、5%にあたる1000億ドルの半分だとしても500億ドルになり、過去最大だったアリババのIPO(2014年)のほぼ2倍になる。

By David Sheppard, Anjli Raval & Nicole Bullock

(2017年3月10日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)



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