ブロードコム、クアルコム拒否も買収継続 タンCEOは「強い企業つくる」 – 日本経済新聞



 【シリコンバレー=佐藤浩実】半導体大手のブロードコムは13日、同社による買収提案をクアルコムが拒否したことを受け、ホック・タン最高経営責任者(CEO)の声明を発表した。タン氏は「(この買収が)産業をけん引する技術や製品群を持つ、国際的で強い企業をつくる」と強調し、引き続き買収成立に向けて交渉を継続する意志を示した。

 ブロードコムは6日、クアルコムに対して1030億ドル(約12兆円)にのぼる買収を提案。クアルコムの株主から同社株を1株あたり70ドルで買い付ける考えをクアルコムの取締役会への書簡で表明していた。ただ、クアルコムは13日に「当社の企業価値を過小評価している」(ポール・ジェイコブス会長)として提案の拒否を発表した。

 ブロードコムのタン氏は声明で「主要顧客からも、この合併に対して前向きなフィードバックをもらっている」と説明。「多く(の株主)はクアルコムが我々に会って提案について議論すべきだと考えている」とした。

 13日の米市場でクアルコム株は急伸し、前週末比2.97%(1.92ドル)高い66.49ドルで取引を終えた。「ブロードコムが買収価格を引き上げる」との思惑から一部の投資家が積極的に買い進んだ。ただ、市場では買収成立を危ぶむ見方も残り、今後も株価の上昇基調が続くかは不透明だ。



 ブロードコムとクアルコムはともに通信用半導体の大手。クアルコムはスマートフォン向け通信モデムチップの世界首位で、ブロードコムは大容量通信やWi―Fi向けの半導体に強い。


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