中国の配車アプリDidi(滴滴出行)、19Payの買収により決済ライセンスを取得との噂 – THE BRIDGE,Inc. / 株式会社THE BRIDGE (プレスリリース) (登録) (ブログ)



Image credit: Didi(滴滴出行)

中国のインターネット大手が決済企業に資金を熱狂的に投じる動きが今週も続いている。モバイル決済企業を買収した企業は数多くいるが、現地の決済ニュースサイト Paynews(中国支付網)が報じたところでは、情報筋の話として、配車アプリ大手 Didi(滴滴出行) が 19Pay を43億人民元(6億2,200万米ドル)で完全買収したという。

さらに同一の情報筋によると、本件はまだ交渉中で、Didi は同決済企業の全株式を今年7月か8月に取得する予定だという。Didi 側からは、19Pay の買収に関してコメントを出していないが、交渉の事実の否定もしていない。

同社広報担当は、次のように話している。

モビリティサービスは多様な決済シナリオをカバーしています。Didi は、この業界でのパートナー企業との話し合いを進めているところです。当社は引き続きコアである輸送事業に注力しますので、決済事業への進出は計画していません。

先ほどの情報筋によると、Didi のほかに LeEco(楽視)も 19Pay との交渉を行っていたが、価格面で折り合えず破談になったという。最近、この会社が問題を抱えていたことからすると、この結末は驚くほどではない。

2010年に設立された19Payは決済企業。国内で通信のインテグレーションとeコマースの決済サービスを提供している。2012年6月にサードパーティの決済ライセンスを取得した後、同社の親会社であるGaoyang Jiexun(高陽捷迅)は、Datang Telecom(大唐電信)の上場子会社 GoHigh Data Networks(高鴻數據網絡技術)によって2013年に買収された。

中国で最大手の決済サービスプロバイダとして、Gaoyang Jiexunは 再チャージシステムを22省で電話会社の China Unicom(中国聯通)、5省で China Telecom(中国電信)、2省でChina Mobile(中国移動)に提供している。同社は Sequoia Fund(紅杉資本)とZero2IPO Ventures(清科創投)から資金を調達した。サードパーティの決済、電話料金の再チャージ、ゲーミングの再チャージを提供している同社の通期の営業収益は300億人民元を超えている。

決済企業にかなりの投資をした他の多くの企業と同じように、今回の Didi による案件の動機は明白だ。それは、決済ライセンスの取得である。

今回の取引の主たる目的が決済ライセンスの取得であるとするなら、19Pay の現状維持に対するDidiの関心は最小限にとどまる。しかし、この情報筋によると、近い将来このスタートアップで大がかりなレイオフは実施されないという。現在の人員は、親会社の GoHigh Data Networks に移るとみられる。

現在Didiは2つの主要なサードパーティ決済サービスをサポートしている。一つは WeChat Payment(財付通、Didiの投資家である Tencent=騰訊が支援するモバイル決済ツール)、そしてもう一つは Alipay(支付宝、Alibaba=阿里巴巴のデジタル決済サービスで、Didi=滴滴打車と Kuaidi=快的打車の合併後に導入された)。

決済ライセンスを取得することで、Didi は自社サービスに決済の選択肢を増やすかもしれないが、同社の動きはそれだけにとどまらないだろう。

今回のライセンス取得が将来について示唆しているのは、同社が金融セクターへの進出を計画していることだ。この事業は成功の証明されたモデルでかつ高い利益率も見込めることから、 ほぼ全ての中国系インターネット企業にとって不可欠となっている。

今回の取引の意義は、中国インターネット企業のオンライン決済に対する情熱が表れているところにある。しかし同時に、中国では独立系決済プロバイダが消滅しつつある点も重要だ。最近、Meituan-Dianping(美団-大衆点評)に買収されたモバイル決済企業 Qiandaibao(銭袋宝)の設立者である Sun Jiangtao(孫江涛)氏は、「中国には、ピュアプレイ企業が生き残れる空間はありません」と買収後に述べており、顧客にアクセスできる企業は自社サービスのための決済処理を行うので、独立系の処理事業者に対するニーズはなくなるとしている。

【via Technode】 @technodechina



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