中国人民銀総裁「人民元の変動小さくなる」 – 日本経済新聞



 【北京=張勇祥】中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は10日午前、北京市内で記者会見し、通貨人民元について「中国経済が落ち着くにつれ変動は小さくなっていく」と述べ、今後の相場安定に自信を示した。金融政策については「流動性を適切な水準にすることは中国経済の構造改革に寄与する」とし、これまでの過度な金融緩和を修正する姿勢を示した。

記者会見する中国人民銀行の周小川総裁(10日午前、北京)=小高顕撮影

 開催中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に合わせて記者会見した。元は2015年夏の切り下げ以降も下落が止まらず、対ドルでは最高値圏だった14年初より1割ほど安い。

 16年後半に進行した元安を周氏は「中国企業による海外企業のM&A(合併・買収)拡大と、米大統領選におけるトランプ氏の勝利でドル高が進んだため」と分析。「中長期には経済状況やインフレ率などの影響が強まっていく」とし、中国経済が安定する中で元相場の下落にも歯止めがかかるとの見方を示した。

 人民銀が短期金融市場の金利を引き上げていることには「日々の市場操作を過度に解釈すべきではない」と述べつつ「金融政策は『穏健』から『穏健中立』に改めた」と指摘。「お金をばらまけばバブルを生み、経済に有害だ」と述べた。



 金融市場を取り巻くリスクについては「突出しているものに(個人らが購入する)理財商品がある」と述べた。過度に投機的な商品が流通していると警戒感を示した。同時に「監督部門の意思疎通も不足していた」とし、銀行、証券、保険と業界ごとに縦割りがきつい金融監督体制の改革の必要性を指摘した。


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