MRJ追加試験機、米投入は18年秋以降 – 日本経済新聞

 国産ジェット旅客機「MRJ」を開発する三菱航空機(愛知県豊山町)の水谷久和社長は20日、納入延期の原因となった設計ミスの見直しにめどがたったとして「今秋に試験機の生産を再開する」と明らかにした。米国の試験飛行に2018年秋以降に投入できるとの認識を示した。

 同社は今年1月、配線などの設計見直しのため、初号機の納入を20年半ばに延期した。商用運航に必要な「型式証明」の取得に向けた、追加試験機の2機…

MRJ の開発遅れを尻目に虎視眈々と世界を狙う ARJ21 『中国のものづくり事情』第10回 – ニュース屋台村


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日本経済新聞(7月1日付)によると、日本の国産ジェット旅客機「MRJ」を開発中の三菱重工の子会社・三菱航空機(愛知県豊山町)の 2017 年3月期の最終損益は 511億円の赤字で、510億円の債務超過になったことがわかった。納入の遅れが原因だが、航空機の開発は容易ではない。

旅客機に関しては、中国の方が先行している。中国政府は、08 年に旅客機の開発・製造を目的に「中国商用飛機 有限責任公司」を設立した。奇しくも、 三菱航空機の設立と1カ月違いである。 しかもいずれも、座席数が 50 ~ 100 席程度のいわゆるリージョナルジェット機をターゲットとしている。

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しかし、そのスピード感は中国の方が上だ。MRJ の初飛行は 15 年 11 月だったが、中国商用飛機が開発する「ARJ21」の初飛行は 08 年。15 年 11 月には、成都航空に ARJ21-700 を初めて納入し、16 年6月には、成都―上海便が就航している。すでにインドネシアやラオスなど海外からも受注している。

中国工業・情報化部の発表によると、7月9日、中国民用航空局は中国商用飛機にARJ21-700 の生産の許可証を授与した。これにより、正式に量産体制に入るという。

◆需要拡大も競争は激化

グローバル化の進展に加え格安航空会社(LCC)の台頭もあり、世界の航空需要は右肩上がりである。日本航空機開発協会(JADC)は、そのトレンドは今後も変わらず、世界の航空旅客数は、36 年には16 年比 2.4 倍の 17 兆 4267 億人キロメートル(RPK =有償旅客が搭乗し、飛行した輸送実績)に達すると予測する。アジアでは特に中国の成長率が高く、6.1% と予測している。

運航機数についても、中国は 16 年末で3012 機と世界第3位であるが、36 年には 7948 機となって北米を抜き、欧州に迫る第2位の市場となる見込みとしている。 これらの予測を見ると、航空機市場の将来は有望のように見えるが、必ずしもそうとはいいきれない。

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リージョナルジェット機についていえば、JADC は、運航機数が 16 年の 3195 機から 36 年には 4099 機に増加する予測している。確かに需要は拡大するが、運航機数全体におけるシェアは、15% から12% に縮小する。 プレイヤーについても、大型機がボーイングとエアバスによる寡占状態であるのに対し、リージョナルジェット機には、ブラジル・エンブラエルやカナダ・ボンバルディアなど数が多く、競争はますます激化している。ここに中国商用飛機が加わると、三菱航空機が生き残っていくのは容易ではない。三菱航空機は国の支援を受けているものの、国有企業の潤沢な資金力には及ばないし、中国商用飛機には、中国国内の旺盛な需要というアドバンテージがある。三菱航空機は信用を得るためにも、一刻も早い開発が求められる。

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※本コラムは、Factory Network Asia Groupが発行するFNAマガジンチャイナ2017年8月号より転載しています。
http://www.factorynetasia.com/magazines/

※『中国のものづくり事情』過去の関連記事は以下の通り
第9回 アップル減速でアマゾンとの関係を深める鴻海
http://www.newsyataimura.com/?p=6676#more-6676

第8回 韓国車の不振は対岸の火事ではない
http://www.newsyataimura.com/?p=5847#more-5847

第7回 トランプ米大統領就任でどうなる世界のiPhone工場―河南省鄭州市
http://www.newsyataimura.com/?p=6532#more-6532

第6回 サムスンが自動車用リチウムイオン電池を生産―陜西省西安市
http://www.newsyataimura.com/?p=6513#more-6513

第2回 中国の自動車産業 乱戦模様のエコカー業界
http://www.newsyataimura.com/?p=6006#more-6006

第1回 ロボットメーカーへの道を歩き始めた美的集団
http://www.newsyataimura.com/?p=5847#more-5847

「MRJはどうやって飛ぶ?」三菱重工、みなとみらい技術館で女子中学生 … – Aviation Wire

 三菱重工業(7011)は7月17日、横浜の三菱みなとみらい技術館で女子中学生を対象としたイベント「世界に誇る日本のものづくり 航空機編」を開いた。

 三菱重工は、女子中高生による理系への進路選択を応援する内閣府や文部科学省、経団連(日本経済団体連合会)が連携した「夏のリコチャレ2017 理工系のお仕事体感しよう!」に賛同し、イベントを開催。17日午前に開かれた中学生の部には、横浜をはじめ三重県や米国などから9人が参加した。

MRJのモックアップについて女子中学生に説明する三菱みなとみらい技術館の佐野さん(右)=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
「サイエンスの考え方が基準になる」
年間17万人が来館

「サイエンスの考え方が基準になる」

 イベントでは、航空機が飛ぶ仕組みをはじめ、機体の大きさや重さがどのくらいあるのかといった講義が開かれた後、扇風機やドライヤー、スプーン、アクリル板を使い、機体が浮く揚力の実験などが行われた。その後は、同館の「航空宇宙ゾーン」に展示している国産初のジェット旅客機「MRJ」のモックアップ(実物大模型)を見学した。

三菱みなとみらい技術館に展示されているMRJのモックアップ=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

三菱みなとみらい技術館に展示されているPW1200Gのモックアップ=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 モックアップは、2016年2月にリニューアル。機内には飛行試験5号機に使用予定だったシートやオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)などを設置し、実機を忠実に再現した。機内だけではなく、米プラット・アンド・ホイットニー製のギヤード・ターボファン・エンジン「PurePower PW1200G」のモックアップなども展示している。

 技術館の能宗(のうそう)俊起館長によると、モックアップと一緒にリニューアルしたフライト・シミュレーターが人気で、混雑時は1時間半ほど並ぶという。

 航空機やMRJに関する講義後はアンケート用紙が配られ、参加した子供たちが「ものを作る職業」や「わたしが気になる仕事」などの項目を記入。機体のデザイン研究に興味を持ったり、エンジンの改良に興味を持った子供もみられた。

 横浜から参加した中学1年生の北川百佳(ももか)さんは、学校でイベントを知り、参加した。「飛行機がなぜ飛ぶのかが疑問でした。MRJは新しい世代の機体なので興味がありました」と話す北川さんは、2020年に東京オリンピックが開かれることから、日本らしいデザインを考えてみたいという。

 「まだやりたいことはそんなに決まっていないけど、デザインを考える上でも、何をする上でも、サイエンスの考え方が基準になると思います」(北川さん)と、しっかりした目標を話してくれた。

年間17万人が来館

MRJのモックアップ内で女子中学生に説明する三菱みなとみらい技術館の佐野さん=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 講師を務めた技術館の佐野麻季さんは、学校や企業との連携を企画したり、普段も館内の案内をすることがあるという。先月は未就学児向けのイベントを多く開いたが、今月からは中学生や高校生向けの企画を開催していく。その中で、リコチャレのイベントを開いた。

 佐野さんは、「私自身も飛行機が好きなので、彼女たちに思いが伝わるとうれしいです。校外で知ることが、彼女たちの財産になって欲しいですね」と、講義への思いを話した。

 三菱重工は、リコチャレに2015年から参加。今回で5回目の開催となり、17日の航空機編に続いて8月11日にロケット編、9月18日に風力発電編を開く。

 技術館は1994年6月にオープン。航空宇宙ゾーンのほか、「海洋ゾーン」や「交通・輸送ゾーン」「環境・エネルギーゾーン」「トライアルスクエア」などを設けており、小学生や修学旅行の中学生などを中心に、年間約17万人が訪れている。

*写真は17枚。

三菱みなとみらい技術館で開かれたイベントでMRJの資料を見る女子中学生=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

三菱みなとみらい技術館で開かれたイベントで航空機が飛ぶ原理について講義を受ける女子中学生=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

女子中学生に機体が浮く揚力の実験を説明する三菱みなとみらい技術館の佐野さん(左)=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

機体が浮く揚力の実験をする女子中学生=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

機体が浮く揚力の実験をする女子中学生=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

機体が浮く揚力の実験をする女子中学生=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ホワイトボードを使い女子中学生に機体が飛ぶ際に働く力などを説明する三菱みなとみらい技術館の佐野さん(中央)=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

三菱みなとみらい技術館に展示されているMRJのモックアップについて女子中学生に説明する佐野さん(右)=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

MRJのモックアップ内で女子中学生に説明する三菱みなとみらい技術館の佐野さん=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

MRJの展示コーナーで女子中学生に説明する三菱みなとみらい技術館の佐野さん=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

MRJの展示コーナーでエンジンについて女子中学生に説明する三菱みなとみらい技術館の佐野さん=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

三菱みなとみらい技術館の飛行機の歴史を紹介するコーナー「ヒストリーウォーク」=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

講義後にアンケート用紙に記入する女子中学生=17年7月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
理工チャレンジ(内閣府)
三菱みなとみらい技術館
三菱重工業
MRJ

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MRJシミュレーターが難易度アップ 三菱みなとみらい技術館、航空宇宙ゾーン刷新(16年2月26日)

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「秋にかけて大変重要な時期」MRJパリ航空ショー初出展、水谷社長に聞く(17年6月26日)
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離着陸で歓声あがるMRJ初飛行 写真特集・半世紀ぶりの国産旅客機(15年11月17日)
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崖っぷちのMRJ、ようやくスタートラインに – 日経ビジネスオンライン

 世界最大規模の航空ショー「パリ航空ショー」が、6月19日からパリ郊外のル・ブルジェ空港で開かれた。日本からの国際線も乗り入れるシャルル・ド・ゴール空港に近い同空港は、普段はビジネスジェットが主に離着陸している。

 その空港全体が2年に一度、航空ショーの会場となり、世界各国から多くの航空関係者や政府要人らが訪れるのだ。

 米ボーイングや欧エアバスなどの機体メーカーは、年間を通じて大きな発表を、奇数年はパリで、偶数年はロンドン近郊で開かれるファンボロー航空ショーで発表する。

 近年はボーイングの次世代大型機777Xのように、大口顧客が多い中東で開かれるドバイ航空ショーで開発が発表されることもあるが、やはり2大航空ショーの存在感は別格だ。

 特に今年のパリ航空ショーは、日本企業が大きな注目を集めた。

 三菱重工業の子会社である三菱航空機が開発するリージョナルジェット機「MRJ」の実機が初めて出展されたほか、海上自衛隊の哨戒機「P-1」も、自衛隊機として初参加したからだ。

 航空ショーは各国の軍関係者も視察に訪れるので、軍用機をはじめとする防衛・宇宙分野の商談も盛んに行われる。

パリ航空ショーに初出展されたMRJ(写真:吉川 忠行、以下同様)

 ただ日本の国情として、すぐに自衛隊機を輸出することは難しい。

 今回は世界最大規模の航空ショーに出展することで実機を見てもらい、諸外国に将来導入を検討してもらう布石とする、といった段階だ。

 一方、MRJはそんな悠長なことを言っていられる段階ではなくなっている。

 世界のリージョナルジェット機市場のうち、約半数のシェアを握るブラジルのエンブラエルが次世代機「E2シリーズ」の開発を着々と進めているからだ。

 今年の航空ショーで実機を出展できるか否かは、これまで以上に潜在顧客となっている航空会社やリース会社への印象に、大きく影響を与える。

 背水の陣とも言える状況の中、MRJのローンチカスタマーである全日本空輸(ANA)のカラーリングをまとった飛行試験3号機が、パリ航空ショーに出展された。

 MRJの開発は、2016年11月から三菱重工の宮永俊一社長直轄となり、グループ全体で取り組んでいることを明確にした。

 そして、パリ航空ショー開催前日の6月18日、宮永社長は三菱航空機の水谷久和社長、ANAを傘下に持つ持株会社ANAホールディングスの篠辺修副会長とともに、MRJを世界の報道関係者に向けてお披露目した。

パリ航空ショーで展示されたANA塗装をまとったMRJの前で握手を交わす三菱重工の宮永社長(中央)と三菱航空機の水谷社長(右)、ANAホールディングスの篠辺副会長

 ライバルのエンブラエルも次世代機の実機「E195-E2」を出展し、飛行性能の良さをフライトディスプレー(飛行展示)で示したパリ航空ショー。

 果たして三菱重工や三菱航空機の思惑通り、リージョナルジェット機市場の2強に食い込めるのだろうか。

中部空港への就航「困難」 フジドリームエアラインズ社長 – 日本経済新聞

 フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の三輪徳泰社長は6日、名古屋市で開いた記者会見で、中部国際空港(愛知県常滑市)への就航について「現時点では難しい」と述べた。中部空港に就航している飛行機の座席数は、最も小さくても180席程度としたうえで「(100席程度のFDAは)競争力がない」と説明した。

 同社は愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を拠点に国内線を運航している。内山拓郎副会長(当時)は2015年1月の記者会見で、中部空港での発着便参入を表明していた。

 三菱航空機が開発を進めている国産ジェット旅客機「MRJ」について、三輪社長は「我々の規模のエアラインが直ちに新型機を使うのは現実的ではない」として、当面は購入する考えがないことも明らかにした。

MRJ、デザインは高評価 パリ航空ショー – 日本経済新聞

 【ルブルジェ(パリ郊外)=市原朋大】開催中のパリ国際航空ショーの会場で、三菱航空機が2020年の市場投入を目指す「MRJ」が初めて展示されている。照りつける日差しで体感温度は30度を軽く超えるが、そんななかでも足を止めて興味津々でシャッターを切る外国人は後を絶たない。5度の納期延期で後がない状況に追いつめられた国産初のジェット旅客機を世界はどう見ているのか。航空ショーの会場で聞いてみた。

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