「マトリクス表」って?代表的な情報整理手法

ロジカルシンキングで情報整理を加速させよう!

情報整理にはロジカルシンキングを活用したい

情報整理にはロジカルシンキングを活用したい

情報整理とはなにか?を一言でいうと「リサーチなどで得られた情報やデータを、わかりやすく整え、自分が言いたいことをまとめて、相手が理解しやすいような表現に加工する」という一連の流れのこと。この過程でロジカルシンキングが威力を発揮します。

ロジカルシンキングを使って情報を整理すると、分かりやすくシンプルで伝わりやすいものができるようになります。本記事では、ロジカルシンキングの思考法を応用した、情報を整理のためのツールとして代表的なものを紹介します。

  • ストラクチャー図
  • プロセス図
  • マトリクス表
  • 連関図

前記事「要点や手順がすぐにわかる情報整理」では、ストラクチャー図、プロセス図を取り上げました。今回は、マトリクス表、連関図について解説します。

「MECE(ミーシー)」とは?ロジカルシンキングの基本

MECE(ミーシー)とはどんな意味?

MECE

MECEはロジカルシンキングの基本

ロジカルシンキングを学ぶと必ず出てくるキーワードのひとつに、MECEというビジネスフレームワークがあります。これは、ミーシーと発音し、

  • Mutually
  • Exclusive
  • Collectively
  • Exhaustive

の頭文字をとったものです。日本語に訳すと、「互いに・モレがなく/全体に・ダブりがない」という意味になります。

MECE(ミーシー)を活用することによって、正しく全体像を捉えているかどうかを認識することができます。どういう場合が「MECE(ミーシー)でない」ことになるのでしょうか? そしてMECE(ミーシー)でないことで何が問題なのでしょうか? 例をあげて解説します。

「ダブりはないがモレがある」例

MECEの例

ダブリはないがモレがある例

例えば、携帯電話ショップに来店するお客さんについて考えています。来店者をいくつかのカテゴリに分類することを考えてみましょう。右図では来客者を「新規のお客様」「機種交換のお客様」の2つに分けています。

となると、解約のお客様はどうなるの? となります。これが典型的な「ダブりはないが、モレがある」例です。来客者の全体像を捉えられていないのです。

「モレはないがダブりがある」例

モレはないがダブりがある

モレはないがダブりがある

次が、モレはないもののダブりがある例です。同じく携帯ショップの来店者の分類の例で考えます。

右図は「新規のお客様」「既存のお客様」「スマートフォン利用のお客様」の3つで分けています。新規と既存であらばMECE(ミーシー)なのに、スマートフォンのお客様が入っていることによって、ダブりが生じています。スマートフォンのお客様は「新規のお客様」にも「既存のお客様」にもいるからです。

「モレもダブりもある」例

漏れもダブりもある例

漏れもダブりもある例

さらに、モレもダブりもある例です。これは旅行市場の分類です。どの市場に力を入れていくか、といった議論をしている、と仮定しましょう。

この分類では、「海外旅行市場」「個人旅行市場」「法人出張市場」の3つにターゲットを分けていますが、これはモレもあればダブりもあります。海外旅行と個人旅行はダブっていますし、海外旅行と法人出張もダブっています。さらに国内旅行がモレてしまっています。このような抜けモレがあると全体を把握できず、部分的な議論になってしまいます。

「モレなくダブりない」=MECE(ミーシー)の例

MECEになっている例

MECEになっている例

最後に、正しくMECE(ミーシー)になっている例をあげます。再び旅行の例ですが、国内旅行と海外旅行という地域の軸で分けて、さらにそれを法人需要と個人需要で分けました。4分割されています。いわゆる2x2のマトリクスになっているわけです。

これならモレもダブりもありません。市場全体を捉えることができていて、さらにマトリクスになっているという分け方です。

MECE(ミーシー)でないと何がまずいのか?

よくあるまずいターゲティング

よくあるまずいターゲティング

ロジカルシンキングの教科書などでは、「MECE(ミーシー)を徹底せよ」と書かれています。なぜMECE(ミーシー)にでなくてはいけないのでしょうか?

よくあるまずいターゲティングの例を紹介します。「携帯電話の販売強化」というテーマで議論しているとしましょう。どのような相手に対してどういう販促が効果的か? といった話です。MECE(ミーシー)によるモレとダブりを認識していない場合は、思いつくままにターゲットが出てきてまとまらなくなってしまいます。

この例では、「ファミリー市場」は「20代社会人」「シニア市場」とダブっていますし、「スマートフォン」もしかりです。さらに、30代以上の社会人市場や法人市場がモレてしまっています。モレもダブりもある例です。

このような議論をしているときにMECE(ミーシー)の考え方をきちんと理解していないと、自分たちがモレやダブリのある議論をしていることに気づかないことが問題です。「MECE(ミーシー)を意識していない」ということは「全体像をつかめていない」ということです。もちろん、全体像を捉えた上で「法人市場は力を入れない」という結論に至ることに問題はありません。「はじめから法人市場を検討から漏らしてしまう」のと「全体を捉えた上で結論に至る」のとでは意味が違ってきます。

MECE(ミーシー)で考えられるようになるコツ

MECE(ミーシー)の本質は「全体を捉えた上で、いくつかの分類に、正しく分けること」です。その際のカギは「どういう視点で分けるのか」「どういう切り口で分けるのか」です。

携帯電話市場の例で言えば、「20代」「30代」「シニア」というのは、”年齢”の切り口です。「スマートフォン」「ガラケー」は”携帯のタイプ”の切り口です。「個人」「法人」という切り口もあります。「ファミリーで使う」「恋人で使う」「仲間で使う」という”用途”の軸や”ライフスタイル”の軸もあるでしょう。

全体を分類するには、いろいろな切り口があります。目的に沿って、どの切り口を使って分けるかが大切になります。また、複数の切り口を混在させると、モレやダブりが生じます。

MECE(ミーシー)はあらゆる場面で使える

MECE(ミーシー)はロジカルシンキングの基本中の基本です。

たとえば問題解決手法である「イシューツリー」をつくる場合も、大きな問題を小さくに分割するときにMECE(ミーシー)を使うことが必要になります。「2x2のマトリクス」もロジカルシンキングの応用としてよく使われる図解ですが、これも全体を2x2で4つに分類するというMECE(ミーシー)の考えの延長にあります。

ロジカルシンキングを応用していく際には、あらゆるところにMECE(ミーシー)が顔を出します。ロジカルシンキングを本当に身につけようと思ったら、まずはMECE(ミーシー)を使った思考法が大切になるのです。

【関連記事はこちら】

ビジネスパーソン必須!「ロジカルシンキング」とは?

ロジカルシンキングの代表的な手法とは?

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「MECE」とは?ロジカルシンキングの基本を知る

MECEとは?

MECE

MECEはロジカルシンキングの基本

ロジカルシンキングを学ぶと必ず出てくるキーワードのひとつに、MECEというものがあります。これは、ミーシーと発音し、

  • Mutually
  • Exclusive
  • Collectively
  • Exhaustive

の頭文字をとったものです。日本語に訳すと、「互いに・モレがなく/全体に・ダブりがない」という意味になります。

MECEを活用することによって、正しく全体像を捉えているかどうかを認識することができます。どういう場合が「MECEでない」ことになるのでしょうか? そしてMECEでないことで何が問題なのでしょうか? 例をあげて解説します。

「ダブりはないがモレがある」例

MECEの例

ダブリはないがモレがある例

例えば、携帯電話ショップに来店するお客さんについて考えています。来店者をいくつかのカテゴリに分類することを考えてみましょう。右図では来客者を「新規のお客様」「機種交換のお客様」の2つに分けています。

となると、解約のお客様はどうなるの? となります。これが典型的な「ダブりはないが、モレがある」例です。来客者の全体像を捉えられていないのです。

「モレはないがダブりがある」例

モレはないがダブりがある

モレはないがダブりがある

次が、モレはないもののダブりがある例です。同じく携帯ショップの来店者の分類の例で考えます。

右図は「新規のお客様」「既存のお客様」「スマートフォン利用のお客様」の3つで分けています。新規と既存であらばMECEなのに、スマートフォンのお客様が入っていることによって、ダブりが生じています。スマートフォンのお客様は「新規のお客様」にも「既存のお客様」にもいるからです。

「モレもダブりもある」例

漏れもダブりもある例

漏れもダブりもある例

さらに、モレもダブりもある例です。これは旅行市場の分類です。どの市場に力を入れていくか、といった議論をしている、と仮定しましょう。

この分類では、「海外旅行市場」「個人旅行市場」「法人出張市場」の3つにターゲットを分けていますが、これはモレもあればダブりもあります。海外旅行と個人旅行はダブっていますし、海外旅行と法人出張もダブっています。さらに国内旅行がモレてしまっています。このような抜けモレがあると全体を把握できず、部分的な議論になってしまいます。

「モレなくダブりない」=MECEの例

MECEになっている例

MECEになっている例

最後に、正しくMECEになっている例をあげます。再び旅行の例ですが、国内旅行と海外旅行という地域の軸で分けて、さらにそれを法人需要と個人需要で分けました。4分割されています。いわゆる2x2のマトリクスになっているわけです。

これならモレもダブりもありません。市場全体を捉えることができていて、さらにマトリクスになっているという分け方です。

MECEでないと何がまずいのか?

よくあるまずいターゲティング

よくあるまずいターゲティング

ロジカルシンキングの教科書などでは、「MECEを徹底せよ」と書かれています。なぜMECEにでなくてはいけないのでしょうか?

よくあるまずいターゲティングの例を紹介します。「携帯電話の販売強化」というテーマで議論しているとしましょう。どのような相手に対してどういう販促が効果的か? といった話です。MECEによるモレとダブりを認識していない場合は、思いつくままにターゲットが出てきてまとまらなくなってしまいます。

この例では、「ファミリー市場」は「20代社会人」「シニア市場」とダブっていますし、「スマートフォン」もしかりです。さらに、30代以上の社会人市場や法人市場がモレてしまっています。モレもダブりもある例です。

このような議論をしているときにMECEの考え方をきちんと理解していないと、自分たちがモレやダブリのある議論をしていることに気づかないことが問題です。「MECEを意識していない」ということは「全体像をつかめていない」ということです。もちろん、全体像を捉えた上で「法人市場は力を入れない」という結論に至ることに問題はありません。「はじめから法人市場を検討から漏らしてしまう」のと「全体を捉えた上で結論に至る」のとでは意味が違ってきます。

MECEで考えられるようになるには?

MECEの本質は「全体を捉えた上で、いくつかの分類に、正しく分ける
こと」です。その際のカギは「どういう視点で分けるのか」「どういう切り口で分けるのか」です。

携帯電話市場の例で言えば、「20代」「30代」「シニア」というのは、”年齢”の切り口です。「スマートフォン」「ガラケー」は”携帯のタイプ”の切り口です。「個人」「法人」という切り口もあります。「ファミリーで使う」「恋人で使う」「仲間で使う」という”用途”の軸や”ライフスタイル”の軸もあるでしょう。

全体を分類するには、いろいろな切り口があります。目的に沿って、どの切り口を使って分けるかが大切になります。また、複数の切り口を混在させると、モレやダブりが生じます。

MECEはあらゆる場面で使える

MECEはロジカルシンキングの基本中の基本です。

たとえば問題解決手法である「イシューツリー」をつくる場合も、大きな問題を小さくに分割するときにMECEを使うことが必要になります。「2x2のマトリクス」もロジカルシンキングの応用としてよく使われる図解ですが、これも全体を2x2で4つに分類するというMECEの考えの延長にあります。

ロジカルシンキングを応用していく際には、あらゆるところにMECEが顔を出します。ロジカルシンキングを本当に身につけようと思ったら、まずはMECEを使った思考法が大切になるのです。

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ロジカルシンキング、知っておきたい3つの手法

ロジカルシンキングの手法

ロジカルシンキング

ロジカルシンキングの手法を知る

ロジカルシンキングには、基礎となる手法がいくつかあります。とくに、次の3つがロジカルシンキングの根幹をなす基本手法です。

  • 2つの推論方法、演繹法と帰納法
  • 論理を組み合わせるロジックツリー/ピラミッドストラクチャー
  • 抜け漏れをなくすMECEの考え方

それぞれ詳しく解説していきましょう。

推論のための論理は、実は2通りの方法に集約されます。演繹法と帰納法です。

【演繹法】論理をつなげて結論を引き出す

演繹法は、「××だから、○○である」という論理を数珠つなぎにしていき、結論を引き出す方法です。代表的な例に、アリストテレスの3段論法があります。

大前提:すべての人間は死すべきものである
小前提:ソクラテスは人間である
結論: ゆえにソクラテスは死すべきものである

このように式を次々に繋げていって推論を重ねていく手法、これが演繹法です。「数学の考え方」に近いといえるでしょう。

論理を作るのが簡単なため、一般に論理というとこの演繹法のことを指す場合が多いと言えます。身近な反面、落とし穴もあります。注意しないと論理の飛躍が起きたり、論理が長くなったりしがちで「屁理屈」のように聞こえる場合があります。

【帰納法】多くの事実から類似点をまとめて結論を出す

帰納法は、多くの観察事項(事実)から類似点をまとめ上げることで、結論を引き出すという論法です。

例えば、

「A社は新製品が出ていない」

「A社の従業員が多く辞めている」

「A社から支払いの先延ばしがあった」

といういくつかの事実から、

「A社は経営難に陥っている」

という結論を引き出す、というものです。帰納法は、複数の事実を元にして論理を展開するため、客観的で説得力のある理由付けができるようになります。観察事項(事実)を積み重ねて結論を出すところは、「理科の実験」的な考え方といえそうです。

帰納法では「納得感」が大事です。観察事項が適切でなかったり、少ない観察事項からむりやり結論を引き出そうとすると、「納得感に欠けてしまう」ことがあります。

演繹法・帰納法は、具体的にどこで役立つかというより、ロジカルシンキングの基礎の基礎、算数でいうと四則演算のようなものです。他の高度な手法を身につける上での前提となる手法です。

【ロジックツリー・ピラミッドストラクチャー】論理を組み合わせる

ロジックツリーやピラミッドストラクチャーは、演繹法と帰納法を組み合わせて、ツリー上に論理を構成する手法です。

■ロジックツリー

ロジックツリー

ロジックツリーで問題の構造を明らかにする

ロジックツリーでは、ツリーの一番上にある論点を、ツリーの下にいくにしたがって細かい論点に分けていきながら、問題の構造を明らかにします。例として「売上が頭打ち」を3つの要素に分解したツリーをあげます。

  • 「顧客の数が伸びない」ので(売上が頭打ち)
  • 「製品単価があがらない」ので(売上が頭打ち)
  • 「顧客あたり購買数が伸びない」ので(売上が頭打ち)

このように、ロジックツリーはプロジェクトなどで「問題の原因を探す」場合に力を発揮します。注意点としては、のめりこんでしまってツリーを3段・4段・5段と複雑なものにしがちですが、人間が理解できるのはせいぜい3段くらいまで、シンプルかつ本質をついたツリーをつくることを心がけましょう。

■ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーでは、下から上にツリーをさかのぼります。例として「導入するサーバーはD社のサーバーにすべきである」の理由付けとして、

  • 競合に比べて最も安い見積りである
  • サポート面でも実績がある
  • 業界スタンダード仕様で柔軟性がある

といった理由をツリー上に構成したものが、ピラミッドストラクチャーの形をしています。コンサルタントの報告書は、このピラミッドストラクチャーの方法で全体が構成されています。

【MECE】モレダブリを見逃さないの考え方

MECEとは、Mutually Exclusive, Collectly Exhaustiveの略で、そのまま日本語に訳せば「モレなくダブりもない」ということになります。「ミーシー」と発音されるのが一般的。MECEを活用することによって、全体像を正しく認識することができます。

mece

図1:抜け漏れダブりが発生して歯抜けになっている

図1の例では、携帯電話の利用者を「20代・若い人・OL・フリーター」の4つに分けて分類しています。これでは切り口がバラバラで(年齢の軸、職業の軸、性別の軸)抜け漏れやダブリが発生しています。

図2:抜け漏れがないMECEな切り口

図2:抜け漏れがないMECEな切り口

図2のようなMECEな分け方をすると、モレもダブりも発生しません。 たとえば、20代のほかに30代や40代もいるはずですが、その部分は空白になってしまっています。また、若い人というくくりと、20代というのはダブったり重なったりしています。20代でOLや、20 代でフリーターの場合、どこに分類していいのかわからなくなってしまっています。



 

MECEかどうかを検証することで、この場合は、携帯電話の市場の全体像を正しく捉えているかどうかを検証することができます。

MECEでは、闇雲に抜け漏れなくつくってもダメで、切り口が大事です。携帯電話であれば、利用金額や利用形態が違う層で(年代や生活パターンなど)の切り口を考えることが大事です。

プロジェクトにおいては、検討事項に抜け漏れがないかどうかをMECEで常にチェックしています。プロジェクトが終盤になって「あの対象がモレていたのではないか? もう一度検討してほしい」といった出戻りが発生しないようMECEを活用しています。