「文字・テープ起こし」を仕事として続ける方法

前回「文字起こし」という仕事内容について、文字起こし歴17年の廿里美さんに学びました。今回は、仕事の継続という視点からお話を伺いました。

前回記事:「文字・テープ起こし」ってどんな仕事?

仕事を継続するために大切なこと

一歩
掴んだチャンスは逃さずに。まずは一歩から。

■一度仕事をいただいたのですが、それきりになってしまいました。継続して仕事をとるにはどうしたらいいのでしょうか。

繁忙期に手が足りなくなって頼んだものの、今は閑散期で仕事が少ないのかもしれません。

発注者は、文字起こしを頼む人の序列を心の中に作って、上から順に出しているものです。閑散期は、その序列の低い人にまで仕事が回りません。

内容の難しい案件を的確に起こしてくれる人、仕事の速い人などが上位にいます。上位の人はその会社の仕事をたくさん受注できますから、案件ごとの注意点なども覚え、ますます頼られて仕事が途切れないわけです。

ということは、継続して仕事を取るには自分が上位に食い込んでいくしかありません。ワンチャンスを生かすこと、と私はいつも言っているのですが。

■ワンチャンスを生かすって具体的にはどういうことですか?

文字起こしの募集に応募しても発注してもらえない人に比べたら、その方は募集というチャンスをうまく生かせたわけですよね。

次のチャンスは、納品した仕事が「上出来!」と認められることです。最初の仕事の出来がよければ、また忙しくなったとき思い出してもらえて、2回目の発注につながります。

そして、2回目の仕事が最初よりレベルアップしていれば、「この人は一回ごとに力を付けるタイプだ。次はもっと難しい音声を頼んでみよう」と、発注者の心の中のランクが上がります。その難しい音声をうまく起こせれば、さらにもう一段ランクアップ。

各段階が一つずつチャンスになっているのですが、逆に言えば各段階でチャンスは一度しかないかもしれないのです。

仕事がないときこそ、新聞を読んで語彙(ごい)を増やす・入力練習をする・自分のブログで文章を書く練習をするなど、引き続き勉強を続けることが大切だと思います。

次ページにて即役立つサイトを紹介

クラウドソーシングとは?

クラウドソーシング打ち合わせ

多数の協力を得ながら仕事を成功させる

皆さんは、“クラウドソーシング”という言葉を聞いたことはありますか?聞いたことはあるけれど、なんだかイメージがつかみにくい……という人も多いかもしれません。今回は、「“クラウドソーシング”とは何か?」に焦点をあて、その考え方についてご紹介していきます。

クラウドソーシングの考え方

クラウドソーシングとは、「一つの仕事案件に対し、作業やアイデアなどをインターネット上で募集し、応募してきた社外の不特定多数の人(Cloud)に、業務委託(Sourcin)する」という仕事の方法の一つです。「正社員やパートさん募集!」といった募集形態ではありませんので、ワークスタイル(働き方)というよりは、仕事の方法といった方が分かりやすいでしょう。

発祥はアメリカであり、大企業の大規模なプロジェクトにおいても採用されていました。例えば、全体は大きなプロジェクトであっても、求められている作業が非常に狭義で短期、部分的である場合は、社内に高いお金をかけて研究者を雇い、一から研究してもらうより、社外の専門家や詳しい人の力を一時的に借りた方が、より高いレベルの情報を低コストで得ることができます。また、参加するパートナーも、自分の知識や経験が活かされ、かつ報酬が得られることによりモチベーションも高まります。クラウドソーシング案件に、アイデアを募集する案件が多く見られるのも、このような考え方がベースとなっているためです。

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