10月9日は「ハングルの日」!どんな日?何をする?

アンニョンハシムニカ?

韓国の10月9日が何の日かご存じでしょうか。そう、私たち韓国語ファンが忘れてはならない「ハングルの日」!

今回は、「ハングルの日」について、そしてその日に行われるイベントなどについてお届けしたいと思います!

「ハングルの日」って?

世宗大王
「ハングル文字」を創出した偉大なる世宗大王

「ハングルの日」は、韓国語で「한글날(ハングルラル/ハングルの日)」。その発音は、流音化現象が起きて、「ハングルナル」ではなく、[한글(ハングルラル)]となります。

韓国の文字-ハングル文字(한글/ハングル)を作ったのは、そう、朝鮮王朝第4代目の王である「세종대왕(セジョンテワン/世宗大王)」です! この「ハングルの日」は、世宗大王が1446年の旧暦9月にハングルを公布したことを記念し、ハングルの更なる研究、普及に努めようと制定された日です。

「ハングルの日」の起源としては、1926年の11月4日に国語学者が中心となり、世宗大王の「훈민정음(フンミンジョンウン/訓民正音)」公布480年を記念し、式典を行ったのが始まりと言われています。

ハングル文字
ハングル文字が公布されたのは1446年! 古いような、新しいような……

その後、1940年に現在の10月9日に制定され、1970年には「공휴일(コンヒュイル/公休日」-国民の休日となりました。しかし1990年には、公休日でない「기념일(キニョミル/記念日)」とされ、その後2006年には「국경일(クッキョンイル/国慶日)」とされるものの、やはり休日にはなりませんでしたが、紆余曲折を経て、2013年にふたたび公休日となりました。

ちなみに、韓国の公休日はころころと変わる傾向があります。この2017年も「추석(チュソク/[秋夕]中秋の名月)」の連休をさらに長くするため10月2日が臨時公休日となったのですが、それが決まったのが同年の9月5日、という驚くことがありました。

さておいて、「訓民正音」とは「民衆に教える正しい音」という意味。当時、朝鮮で主に使用されていた漢字は、朝鮮語の音と噛み合わず、一般に普及しにくいということを憂慮した世宗大王が、特に学識のない人々でも学ぶことができ、日々の生活に役立てられる文字を創出しました。そう、韓国の人々は、この世宗大王の真心と斬新な発明を心から誇りに思っています。

「ハングルの日」には何をする?

徳寿宮
留学時代、「백일장(ペギルチャン/百日場)」の会場となった「덕수궁(トクスグン/徳寿宮)」

「ハングルの日」には、各学校や、関係機関などが主催となり作文大会や習字大会など様々なイベントを行いますが、私の留学時代の思い出として残っているのは何と言っても、外国人留学生のための「백일장(ペギルチャン/百日場)」です。

この「百日場」とは、朝鮮時代に儒者たちを集めて行った詩文の試験のこと。その試験を再現する形で韓国語を学ぶ外国人留学生が、詩文(詩と作文ですね)の実力を競い合うのです。詩部門、作文部門それぞれ、優秀な作品を提出した人は賞がもらえます。

朝、指定された場所に集まり(私の留学した1998年の会場はソウル広場横の徳寿宮でした)、作文、詩、それぞれのテーマが発表されます。私の参加した「百日場」の作文テーマは「우리(ウリ/私たち)」。独創性が試されそうですね!

そのテーマに沿った文章を、制限時間内で書き、提出。書く場所は、木陰、階段、芝生の上など会場内であればどこでも良く、緑と青空の下、自由に作文を書くのは意外と気持ちが良いものでした。

韓国の人々がこの日に世宗大王に敬意を示すように、私たち韓国語ファンも、その偉大な功績に思いを馳せようではありませんか!

【関連記事】
「季節から学ぶ韓国語」シリーズ(All About 韓国語)

【関連サイト】
韓国文化院「豆知識~ハングルの日」

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韓国語能力試験(TOPIK)は、こんな試験

韓国語能力試験(以降、TOPIK)」をまるごと解説

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TOPIKは韓国政府系機関認定の試験

アンニョンハセヨ? 韓国語をコツコツと勉強する方が増えると同時に、実力試しやモチベーションアップのために検定試験にチャレンジする方が増えてきているようです。

さてそこで、韓国語関連の検定試験の中でも、日本での認知度1、2を争う「韓国語能力試験(以降、TOPIK)」について解説したいと思います。「初めて受けようと思うのだけれど、どんな試験?」「問題が全部韓国語というから、なんだか難しそう」……、そんな先入観を捨て、どんな試験か一緒に見てみようではありませんか!

【INDEX】

・ TOPIKの概要

試験級別の認定基準

過去問題集などの入手方法、問題文の例

TOPIKお薦め対策本

TOPIKの概要

記事「違いは何? 韓国語の能力検定試験3つを一挙に紹介!」でもご紹介していますが、TOPIKの概要は以下のようになります。

TOPIKの基本情報(時間・内容・採点方式等)

公式ホームページ:「韓国語能力試験/韓国教育財団

■基本情報(2017年7月現在)

・主催: 財団法人 韓国教育財団 (韓国では、国立国際教育院)
・開始年: 1997年
・実施国: 韓国・日本・中国、その他アジア・アメリカ・ヨーロッパなど70ヵ国以上

・評価基準: TOPIK1(初級/1・2級)、TOPIK2(中上級/3~6級)

※当サイトでは便宜上「TOPIK1」「TOPIK2」とアラビア数字を使用していますが、実際はローマ数字が用いられています

※総合得点によって、1級もしくは2級、または不合格と振り分けられます

■所要時間及び試験内容

TOPIK1は、「聞き取り」40分、「読解」60分。休憩なしの2教科100分間。
TOPIK2は、「聞き取り」60分、「書き取り」50分。この後30分の休憩を挟み、「読解」70分。よって、試験のみの時間は3教科180分。

■採点方式

1級は80点以上、2級が140点以上(200点満点。以上、TOPIK1)で合格。
3級は120点以上、4級は150点以上、5級は190点以上、6級は230点以上(300点満点。以上、TOPIK2)で合格

■受験料


TOPIK1は3,500円、TOPIK2は4,000円。

 

2017年の試験日

・第52回:2017年4月16日(日)
・第53回:2017年7月16日(日)
・第54回:2017年10月22日(日)

※第55回(11月19日)は、日本では実施されません

※日本の試験会場、願書締切日については、上記ホームページをご参照下さい


TOPIKは、韓国政府の「教育部(日本の文部科学省にあたります)」 が認定しているため、韓国企業などにも実力を認めてもらいやすいでしょう。韓国語でのキャリアアップを図りたい方は、4級以上を目指してみてはいかがでしょう。

それでは、次のページでは、気になる評価基準、合格基準についてご紹介します。

新・韓国語能力試験(TOPIK)の攻略法

韓国語能力試験(TOPIK)の攻略法

アンニョンハセヨ? 「韓国語能力試験(以下、TOPIK)」は、韓国政府系の団体(国立国際教育院)が主管であることもあり、韓国語学習者の関心は年々高まっているようです。

TOPIKは1997年から実施されていますが、2014年に大きく試験形式が変わりました。どのように変わったのか、そして試験の解き方のコツや攻略法などをご紹介したいと思います。

【目次】

・新・韓国語能力試験(TOPIK)試験概要と過去問入手法

TOPIK1(1~2級)について

TOPIK2(3~6級)について

※当記事では「TOPIK1」「TOPIK2」と表記していますが、本来はローマ数字が用いられています。当サイトでは便宜上、アラビア数字(1,2)を用いています。ご了承ください。

新・韓国語能力試験(TOPIK)試験概要と過去問題の入手方法

早速、TOPIKがどのように変わったのか見てみましょう。これまで「初級(1~2級)」「中級(3~4級)」「上級(5~6級。韓国語は「고급(高級)」という言い方をします)」の3種類に分けられていたのが、「TOPIK1(1~2級)」「TOPIK2(3~6級)」の2種類になりました。

日本では「公益財団法人 韓国教育財団」が試験の管轄をしていますが、財団ホームページの「改編体制によるQ&A」 に、以下のような表が掲載されています。分かりやすくまとめられていますので見てみましょう。

新旧TOPIK比較

公益財団法人 韓国教育財団ホームページ「改編体制によるQ&A」より 

 

TOPIK1とTOPIK2、それぞれの変更点

TOPIK1は、問題数と時間が短くなり、気軽に受けやすくなった印象を受けます。また、作文問題がなくなったので、今までよりかなり負担感が減るものと思われます。

TOPIK2は、「中級」と「上級」のどちらを受ければ良いんだろうと悩み、併願をしていた方は1つの試験を受ければ良くなったので負担は減ります。一方で、試験では当然のことながら上級の問題も多く出題されるので、「2級に受かったばかり」という方にとっては、負担感が大きいのは否めません。

また、「級別の認定基準」「問題の種類及び配点」「合格基準」の情報は、こちらのページ(先の財団HP「韓国語能力試験」の説明ページ)にまとめられています。

ページをご覧になるとお分かりかと思いますが、TOPIK1は「聞き取り」と「読解」の2教科でそれぞれ100点ずつ。よって、総合点は200点。TOPIK2は「聞き取り」「書き取り」「読解」の3教科で、やはりそれぞれ100点ずつ。よって、総合点は300点となります。

それぞれの合格基準は?

合格基準は1級が80点以上、2級が140点以上(以上TOPIK1)。3級は120点以上、4級は150点以上、5級は190点以上、6級は230点以上(以上TOPIK2)となります。TOPIK1、2それぞれの教科数で点数を割ると、一教科平均どのくらいの点数を取れば何級に届くか、ということが分かりますね。

改編前のTOPIKは、「及第点(足切り点数)」のシステムがあり、一教科でもこの「及第点」を満たさない教科があると、いくら総合で合格点を超えていても不合格となっていました。しかし、改編後の新TOPIKは、この及第点システムがなくなり、合格点さえ満たしていれば合格となります。「特定の教科が苦手」という方にとっては朗報ですが、最上級の6級(合格点230点)を目指す場合は全教科万遍なく高得点を取れるよう、普段から学習する必要があります。

試験問題はすべて韓国語で出題される

もう一つ、TOPIKについて申し上げておくべきことは、試験問題はTOPIK1、TOPIK2共にすべて韓国語で出題される、ということです。日本に主催団体がある「ハングル能力検定試験」とは違い、世界的に実施されている韓国語の試験だから、という点も理由の一つでしょう。

「問題文が韓国語で出題される」と聞くと戸惑われるかもしれません。しかし、TOPIK1、TOPIK2に共通して試験問題の構成は毎回ほぼ同じなので、過去問題に目を通し、出題される韓国語をあらかじめ調べておけば慣れておくことができ、試験当日戸惑うことがありません。是非問題の構成を事前にチェックしておき、出題内容を理解するための時間は問題に解答するための時間に回してほしいですね。

過去問は、韓国の公式サイト(韓国語)でも入手することができますが、こちら(かじりたてのハングル「TOPIK資料室」)は日本語のサイトですので、見やすいでしょう

それでは、試験の中身について見てみましょう。まずはTOPIK1(初級)についてです。TOPIK2(中上級)の情報をご覧になりたい方は、3ページ目に飛んでください。

自分の名前をハングル文字で書く

この平仮名には、このハングルを

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この平仮名にはこのハングルを、というガイドラインがあります

ハングルを勉強したらまず書いてみたいもの、それは皆さんのお名前ではないでしょうか。基本的にはそのままハングルを当てはめれば良いのですが、ちょっとした決まりやコツもあるようです。

ハングルの「어」と「오」。読み仮名をふると、両方とも「オ」。「우」と「으」は、読み仮名をふると「ウ」になりますね。「エ」も、「애」と「에」があるし……、どちらを使ったら良いのか悩ましいですね。しかし、有難いことに、韓国の国立機関である「韓国国立国語院」(韓国語)が、日本語のこの平仮名には、このハングルを対応させてください、と以下のように定めてくれています。

あ い う え お:아 이 우 에 오
か き く け こ:가 기 구 게 고
さ し す せ そ:사 시 스 세 소
た ち つ て と:다 지 쓰(※)데 도
※「쓰」は「す」なので、一般的には、「츠(ちゅ)」などが用いられることもあります
な に ぬ ね の:나 니 누 네 노
は ひ ふ へ ほ:하 히 후 헤 호
ま み む め も:마 미 무 메 모
や ゆ よ:야 유 요
ら り る れ ろ:라 리 루 레 로
わ  を:와 오
ん :ㄴ
※「ん」の表記のしかたは、後ほどご説明します

が ぎ ぐ げ ご:가 기 구 게 고

ざ じ ず ぜ ぞ:자 지 즈 제 조

だ ぢ づ で ど:다 지 즈 데 도

ば び ぶ べ ぼ:바 비 부 베 보

きゃ きゅ きょ:갸  규  교

ぎゃ ぎゅ ぎょ:갸  규  교

しゃ しゅ しょ: 샤  슈  쇼

じゃ じゅ じょ:자  주  조

ちゃ ちゅ ちょ:자  주  조

ひゃ ひゅ ひょ:햐  휴  효

びゃ びゅ びょ:뱌  뷰  뵤

ぴゃ ぴゅ ぴょ:퍄  퓨  표

みゃ みゅ みょ: 먀  뮤  묘

例えば「井上(いのうえ)」さんは「이노우에」さん。「広美(ひろみ)」さんは、「히로미」さんとなりますね。

「か行」と「た行」の音が2文字目以降に来るとき

「か行」と「た行」の音が、名前の先頭でないときは、以下の文字を使います。

か き く け こ:카 키 쿠 케 코

た ち つ て と:타 치 쓰(※)테 토

※「쓰」は、「す」なので、一般的には「츠(ちゅ)」などが用いられることもあります

きゃ きゅ きょ:캬  큐  쿄

ちゃ ちゅ ちょ:차  추  초

例えば、「中田(なかた)」さん。「か」と「た」は、名前の先頭ではありませんね。それぞれ2文字目と3文字目なので、「카(か)」と「타(た)」を使うのです。なぜ「가(か)」と「다(た)」を使わないのでしょう。

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あなたの名前をハングルで書いてみよう!

「ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅈ」は、2文字目以降にきたときは、濁音(だくおん。ガ、ダなどの濁った音のこと)になります。「中田(なかた)」さんを「나가다」と書くと、「ながだ」と読めてしまうのです。よって、「나카타」と書き、濁らない音にしてあげることが必要になるのですね。

日本人の名前には、この「か行」と「た行」が2文字目以降に来る名前が、実はとても多いのです。私の名前の「幡野(はの/하노)」、「田中(たな/다나)」、「橋本(はしも/하시모」、「渡辺(わなべ/와나베」など……。このポイントはとても重要ですよ!